大丈夫だ この光の始まりには 君がいる
その時その時でテーマがあるような気がする。
それは、天から与えられたテーマなのか、
自分がそのテーマにフォーカスしてるだけなのかわからないけど。
今のテーマは、忘れられない過去だ。
私はいまだに忘れられないでいる人がいる。
でも、正確に言うとほとんど忘れている。
いろんな記憶が塗り重なり、新しいことをしたし、他の人とも付き合うし、
生活もどうにかやっていたりするので、
いつまでも忘れられなくてウジウジしてるわけでも、
前に進めてないわけでもない。
でも、決して忘れてないのだ。
この前「ちょっと忘れてきたよな~」と思った自分が全然忘れてない証拠だ。
恋愛の相談を持ちかけられると思い出すし、
この前「人生の中の楽しかった記憶を思い出す」という脳トレをしたときに
思い出すのは彼との楽しい記憶だった。
そんなときに、BUMPの新曲をきいた。
実はニューアルバムが出たのにもかかわらず、
聴く気がしなくて、あまりよく聴いていなかったのだけど、
少し自分の心があったまった(準備ができた)からなのか、
歌詞が本当にいきなりズドーンと自分の中に入ってきた。
全く「聞」いてなかったわけではないけど、その時「聴」いたのだ。
アルバムの表題曲でもある曲「ray」は、
自分が最近感じていたようなこと、そのものな感じだった。
もちろんBUMPの藤原くんが曲を作った意図や思いと
私が感じたことは別ものですが…。
ふだん忘れているくせに、忘れてないつらさがある。
逆に、忘れていくことへのつらさもある。
日常をなんとなく楽しく過ごしたり、
新しいことをしたりするくせに
なんとなくいつまでも彼の目の中で生きている自分にとっては
「大丈夫だ あの痛みは忘れたって消えやしない」
という言葉はとてもありがたかった。
「大丈夫だ」て言われたら、大丈夫な気がした。
きっといつまでたっても答えは出ないままだろう。
何度も答えを出そうとして、いろいろ考えて、
でも答えなんか出なかった。確かめる方法もない。
彼はもういないのに忘れられない。
それでも、自分は日常を生きて生きて生きる。
大変だけど最高だし、大丈夫だ。