祓い
くくり猿、柊鰯、鐘馗さん、ひな人形、豆まき、小豆、粽、茅輪・・・
日本の文化は「邪鬼を祓う」ことに重きが置かれている。
祇園祭も神様のお通りじゃなくて、
神様が道を通るための祓いである山鉾巡行が見所とされ、
鞍馬の火祭もやっぱり火で道を清めるところが見所だったりする。
神社の鈴だって神様を呼び出すものでなく、自らの祓いのためだ。
「祓い」こそが人間の営みなのか。。。
道の穢れは火やら草やら鈴やら金属やらで祓うけれど
気持ちの祓いはどうするんだろう?
涙や吐露や創作か?それとも大きな愛か?
吐き出したものはどこへ行くんだろう?
大いなるものに吸収されて溶けこんでいくか、
良きものに転化するといいなと
願わずにはいられないのでした。